2014年5月21日(水)列王下12章 ちぐはぐな用い方


ユダの王ヨアシュは、先祖であるユダの王ヨシャファト、ヨラム、アハズヤが聖別したすべての聖なる物、自分自身が聖別した物、および主の神殿の宝物庫と王宮にあるすべての金を取り出し、アラムの王ハザエルに送ったので、ハザエルはエルサレムを離れて行った。(列王下12:19)

 ユダの王ヨアシュは40年間国を治め、祭司ヨヤダの教えを受けて、その生涯を通じて主の目にかなう正しいことを行ったとあります(3節)。

 その一例は、ヨアシュは祭司たちに神殿の献金を神殿修理に用いるように命じましたが、何年経過してもうまくいきませんでした。そこで祭司たちと相談し工夫したので、民は喜んで多く献げるようになり、それらが神殿修理諸経費に用いられるようになりました。

 ところが、悪しき例もあります。北のアラム王ハザエルがエルサレムを攻撃しようとしたとき、ヨアシュは神殿の宝物庫の金や宮殿の金、それに先祖の王たちや自分が主の物として聖別した物までもアラム王に送って、帰国させました。今度は主に献げた物を、敵を恐れて、戦略に用いてしまいました。これは全く信仰的な判断ではありません。

 私たちも教会や自分の生活において同じようなことをしていないでしょうか。正しく用いる時と、ご都合主義でしてしまう時がある。ちぐはぐではなく、御心に適った一貫性のある信仰生活を送らせていただきたいものです。