2014年6月27日(金) 使徒9章 異邦人への福音の器


すると、主は言われた。「行け。あの者は、異邦人や王たち、またイスラエルの子らにわたしの名を伝えるために、わたしが選んだ器である。」(使徒9:15)

 復活の主イエスは使徒たちに、あなたがたはわたしの証人となる、それもエルサレムにとどまらず、ユダヤとサマリア、さらには地の果てまでも、と約束しました。ただし、それが迫害の苦難と深く関係する形で実現していくことまでは、知らされていませんでした。

 信徒の数が非常に増えたエルサレムの教会に対し、大迫害が起こります。これにより多くの信徒たちが、ユダヤとサマリアに散る中で、イエスの福音がその地方へ広められていきます。

 もう一つ驚くべきことが起こります。それは大迫害の急先鋒だったサウロ(パウロ)が、復活の主イエスによって回心させられ、異邦人へ福音を伝える器とされたことです。つまり、地の果てまで主イエスの福音を拡大する器を、主イエスは迫害のさなかに備えてくださっていた、ということです。その時、復活の主イエスはパウロに、こうも言われたのでした。すなわち、彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち帰らせる証人とすると(26章18節)。