2014年6月29日(日) 箴言9章 神を深く知る務め


主を畏れることは知恵の初め
聖なる方を知ることは分別の初め。(箴言9:10)

 「主を畏れることは知恵の初め」。この言葉は箴言の冒頭1章からある、箴言の鍵となる印象的な言葉です。

 同様の言葉が旧約聖書のヨブ記と詩編にもあり、ヨブ記・詩編・箴言と続いて出てきます。時代も著者も異なるのに、まさに真の著者である神が、読む者にたたみかけるように連続して聞かせ、真実を心に刻み記してくださるかのようです。

 現代に生きるある神学者が言いました。「現代、世界の教会にもっとも必要なことは、より深い神知識である」と。確かに、神を一面的に「愛の神」でのみ捉えることが多く、もっと多面的に、より広く深い神を探り知ろうとすることに欠けていることがあるかもしれません。神は心から畏れ敬うべき方です。ほんとうの分別を学ぶには、神の聖さに触れなければなりません。

 初歩的な信仰の目が開かれた次の段階では、神の輪郭をよりくっきりと深めることが大事です。それは、神からいただく知恵でしかできないことです。真の知恵・分別により、生涯をかけて神を神として崇めることが真の命に至る道となります。