2014年7月1日(火) エレミヤ2章 神の心、神の思いを知る


主はこう言われる。
お前たちの先祖は
わたしにどんなおちどがあったので
遠く離れて行ったのか。
彼らは空しいものの後を追い
空しいものとなってしまった。(エレミヤ2:5)

 私たちは時に神の厳しい言葉を耳にすると、たじろいだり、耳を塞ぎたくなったりします。しかし、厳しい言葉を語られる背後には、私たち人間に向けられている神の切なる思いがあります。私たちは、その神の思いを想像したり、思いめぐらせたりすることがあるでしょうか。

 とかく多くの人は旧約聖書の神は倫理的に厳しく、信じない者には冷たくもあると思いがちです。しかし、神に背を向けて、泥沼へと落ち込んで行ったご自身の民、イスラエルの人びとに、「お前たちの先祖は、わたしにどんなおちどがあったので、遠く離れて行ったのか」と、悔しさに満ちた言葉を発し、嘆かれました。

 まことの神は、神に背を向けて、遠く離れて行こうとする私たちに、手を差し伸べていてくださる方です。私たちの背信に心を痛め、悲しまれつつも、御顔と心を私たちに向け、転げ落ちないようにと見続けておられます。そして、ご自身のところに戻って来ることを、首を長くして待っておられます。私たちは、神のこの思いを知り、また人びとに告げ知らせたいと願います。