2014年7月11日(金) 使徒14章 偶像を離れて生ける神に


「皆さん、なぜ、こんなことをするのですか。わたしたちも、あなたがたと同じ人間にすぎません。あなたがたが、このような偶像を離れて、生ける神に立ち帰るように、わたしたちは福音を告げ知らせているのです。この神こそ、天と地と海と、そしてその中にあるすべてのものを造られた方です。」(使徒14:15)

 パウロとバルナバは、異邦人の町リストラに入ります。ここで二人は、ある出来事をきっかけに、宗教心厚い素朴な地元異邦人に向かい、偶像を捨てて真の生ける神に立ち帰るよう、訴えます。

 このアジア人の町には、昔から多くのギリシア人たちが移り住み、人びとの宗教は、アジアとギリシアの神々が混じり合ったものでした。その町でパウロは、生まれつき足の不自由な男をいやします。するとその異常な出来事を見て、人びとは激しく興奮し、ゼウスとヘルメスが来てくださった、と絶叫します。二人を偉大な力を持つ神々として、礼拝しそうになったのです。

 この人びとに対して、パウロは訴えます。第一に、人や生き物・自然などを神に祭り上げること、つまり偶像礼拝の虚しい生活から離れることです。第二に、神の名にふさわしい方、真の生ける神に立ち帰ることです。偶像は空洞で無力、人の必要に応える力はありません。しかし真の神は、生きてご自分を天地に証しし、私たちの心と生活に必要なことを満たす力を持つお方なのです。