2014年9月2日(火) エレミヤ35章 契約を守れば祝福、破れば呪い


「わたしは、お前たちにわたしの僕である預言者を、繰り返し遣わして命じた。『おのおの悪の道を離れて立ち帰り、行いを正せ。他の神々に仕え従うな。そうすれば、わたしがお前たちと父祖に与えた国土にとどまることができる』と。しかし、お前たちは耳を傾けず、わたしに聞こうとしなかった。」(エレミヤ35:15)

 「契約を守れば祝福、破れば呪い」という戒めは、旧新約聖書を貫いているテーマです。旧約聖書はエジプトの奴隷状態からの救い、新約聖書は罪の奴隷状態からの救い、という恵みがまずあります。その恵みに感謝して戒めを守ることを、神は望んでおられます。

 しかし、私たちの堕落した性質は、繰り返し、神の戒めに背いてしまうのです。旧約時代、神は何度も預言者たちを派遣して、戒めに立ち帰るようにお命じになりました。エレミヤは、王国時代末期の預言者でしたから、「わたしが語ったのに彼らは聞かず、わたしが呼びかけたのに答えなかった」と、神からの最後通告を申し渡します(17節)。

 神に逆らう民の中にも、「レカブ人一族」という、戒めに忠実な人びとがいました。ユダとエルサレムの全住民には災いがくだされるのに比べ、この一族には「わたしの前に立って仕える者がいつまでも絶えることがない」と祝福されます(19節)。

 今でも、神は、忠実な人びとを興し、神の言葉に聞き従う民を祝福しようと、繰り返し語り続けておられます。