2014年9月20日(土) マルコ5章 安心して行きなさい


イエスのことを聞いて、群衆の中に紛れ込み、後ろからイエスの服に触れた。「この方の服にでも触れればいやしていただける」と思ったからである。(マルコ5:27-28)

 ヤイロの娘を助けるために道を進んでいた主イエスの周りに多くの人びとが押し迫っていました。そこへ、12年間も続く出血に苦しんでいた女性が近づきます。そして、後ろから主イエスの服に触れると、病気はすぐにいやされました。

 後ろから近づいたのは、出血という病気が汚れと結びつけられていた当時の理解によるものであったかもしれません。しかし、彼女には、たとえ後ろからでもよいから主イエスに触れたい、この方は必ずいやしてくださるという信仰があったのでした。

 この出来事の重要な点は、この後、主イエスがこの女性を探されたことです。もういやしは起こったのですから、急いでヤイロの娘のところへ向かってもよかったのではないでしょうか。しかし、主イエスは女性を捜されました。そして、震えながら進み出た女性に声をかけられました。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」(34節)。

 救いとは、主イエスと向かい合う交わりに入れられ、安心して送り出されることなのです。