2014年9月26日(金) マルコ7章 謙虚に、しかし大胆に


ところが、女は答えて言った。「主よ、しかし、食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます。」(マルコ7:28)

 故郷ナザレの人びとが主イエスを受け入れなかったのとは対照的に、シリア・フェニキア出身のギリシア人の女性が主イエスの足もとにひれ伏しました。ナザレの人びとのように主イエスの生い立ちを詳しく知っていたわけではないでしょう。しかし、主イエスの力を聞きつけてやって来たのです。彼女は、汚れた霊に取りつかれた幼い娘の癒しを求めていたのでした。

 はじめ、主イエスの対応は冷たく感じるものでした。イスラエルの民を「子供」と呼ばれたのに対して、当時の慣習にならって異邦人のことを「小犬」と呼び、ご自分はまずイスラエルの民に遣わされた者であると言われたのでした。

 しかし、女性はなお訴えました。食卓の下の小犬も子供のパン屑はいただくというのです。この言葉を聞き、主は娘の悪霊を追い出してくださいました。

 この女性には、自分を小犬と認める謙虚さと、主の恵みと御力のわずかでもいただきたいという大胆さがありました。私たちも、謙虚に、しかし大胆に、主に求めていきましょう。