2014年9月28日(日) 詩編71編 主にある慰め


あなたは多くの災いと苦しみを
わたしに思い知らせられましたが
再び命を得させてくださるでしょう。
地の深い淵から
再び引き上げてくださるでしょう。

わたしもまた、わたしの神よ
琴に合わせてあなたのまことに感謝をささげます。(詩編71:20,22)

 私たちは災いや苦しみに遭ったとき、どうして神さまはわたしを顧みてくださらないのだろう、わたしのことなどお忘れになったのだろうか、と思うことがあります。苦しみは、こうして私たちの信仰を挫き、私たちを神さまから引き離す機会となってしまうことがあるのです。それは私たちにとって信仰の危機です。「苦しいときの神頼み」という言葉がありますが、逆に苦しいときの神離れが起こり得るのです。

 しかしそのようなとき、この詩人はどうしたのでしょうか。何よりも主に助けを祈りました。恵みの御業によって助け、逃れさせてください、と。加えて、神の恵みの選び、予定の信仰にしっかり立って、こう告白します。「あなたは母の腹から、わたしを取り上げてくださいました」と(6節)。

 そうであれば、今、わたしがどんな災いや苦しみの中にあっても、神はわたしを見捨ててはおられない、と確信できます。必ず、わたしを助け、たとえ死の淵に立つことがあろうとも、そこから引き上げて命を与えてくださると確信して、神を讃えることができるのです。