2014年11月21日(金) 黙示録1章 アルファでありオメガである方


神である主、今おられ、かつておられ、やがて来られる方、全能者がこう言われる。「わたしはアルファであり、オメガである。」(黙示録1:8)

 「わたしはアルファであり、オメガである」といわれています。ギリシア語のアルファとオメガは、英語ならAとZです。神の言葉である聖書には、世界の初めから終わりまでの有様が記されています。特にヨハネの黙示録には、世の終わりにはどうなるのかということ、天上のイエス・キリストがどのようなお方であるのかが、神の啓示として語られています。まさに「イエス・キリストの黙示」です(1節)。

 ヨハネの黙示録は、紀元81〜96年頃、ローマ皇帝ドミティアヌス帝に迫害されていたキリスト教徒に、「バビロン(ローマ)」の崩壊とキリストの勝利を、預言と象徴とをもって確信させるものです。世の終わりにお出でになる勝利の君、裁き主イエス・キリストの働きを記しています。キリストは神の小羊としてお出でになり、サタンと戦い、世を裁き、神の国を完全に実現してくださいます。

 「時が迫っている」(3節)。「見よ、その方が雲に乗って来られる」(7節)。ヨハネの黙示録は、再臨の希望を与え、人びとの行くべき道を照らす燭台となり、「神の言葉とイエスの証し」(9節)に生きるように励ましています。