2014年11月25日(火) 哀歌2章 目は涙にかすみ


わたしの目は涙にかすみ、胸は裂ける。
わたしの民の娘が打ち砕かれたので
わたしのはらわたは溶けて地に流れる。
幼子も乳飲み子も町の広場で衰えてゆく。(哀歌2:11)

 「目は涙にかすみ」と言われ、18節では「川のように涙を流せ」と言われています。涙と悲しみが、私たちの人生から無くなることはありません。しかし、私たちの悲しみのすべてを主はご存じです。そして、その「涙をことごとくぬぐい取ってくださる」(黙21章4節)。涙は、私たちの心が砕かれて、神さまに向かって流されるときにこそ、ぬぐい取られます。

 コリントの信徒への手紙二に「神の御心に適った悲しみは、取り消されることのない救いに通じる悔い改めを生じさせ、世の悲しみは死をもたらします」(7章10節)とあります。神を離れて、ただ悲しみに打ち沈み、心さまよっているなら、そこにはただ死が私たちを待っているだけでしょう。しかし、悲しみをすべて神の御前に注ぎ出し、平安と助けとを祈り求めるなら、そのときこそ、涙はぬぐわれます。

 取り消されることのない救いへと至る悔い改めを、主がもたらしてくださいます。そのようにして、私たちの涙はぬぐわれます。どのようなときにも主を仰ぎ、主に委ねて、主と共に歩んで行きましょう。