2014年12月15日(月) 黙示録16章 目を覚ましていなさい


見よ、わたしは盗人のように来る。裸で歩くのを見られて恥をかかないように、目を覚まし、衣を身に着けている人は幸いである。(黙示録16:15)

 16章には、七つの鉢を持った七人の天使が記されています。七つの鉢の中には、それぞれ神の怒りが盛られています。神は地上の悪しき者たちを裁くために、天使たちに命じ、怒りの鉢を地上に注がせます。

 その結果、この世界にさまざまな疫病や災害が起こります。環境破壊や異常気象が深刻化します。もちろん、それらの原因は人間の罪にあります。権力や富を追及するあまり、自然を破壊し、多くの動植物の命を絶滅へと追いやりました。軍事力や科学技術を過信し、原爆や原発を作り出してきました。そうした人間の飽くなき欲望が、この地上にさまざまな害をもたらしました。しかし、そこに神の裁きがあるのも事実です。人間の罪と愛の欠如が招きよせた多くの事柄を通して、神は世界の悪を裁き、正義を示されます。

 神がいつ、世界に最終的な裁きをくだされるのかは分かりません。裁きの日は、「盗人のように来る」からです。だから、私たちは絶えず目を覚ましていなければなりません。信仰者にとって裁きの日は、慰めの日であり、神の国の完成の日です。