2014年12月17日(水) 黙示録18章 神の正しい裁きを喜ぶ


天よ、この都のゆえに喜べ。
聖なる者たち、使徒たち、預言者たちよ、喜べ。
神は、あなたがたのために
この都を裁かれたからである。(黙示録18:20)

 神の裁きによって大いなる都バビロンが倒れました。バビロンとは、富と権力に奢り、神の民を迫害したローマ帝国のことです。

 ヨハネが幻を与えられた時、ローマ帝国はまだ滅んでいません。むしろ繁栄の最中にありました。ローマが滅亡するのは、まだ300年以上先のことです。それでも天使はローマの滅亡を宣言しました。なぜなら、ローマの滅亡の原因が、神の裁きであったからです。

 「商人たちが地上の権力者となった」(23節)とあります。経済を支配する者たちが、政治をも支配し、弱い者や貧しい者を虐げていました。また彼らは、皇帝礼拝を拒否した「預言者たちと聖なる者たちの血」(24節)を流し、殺しました。それで神は、ローマの悪しき権力を裁いて、虐げられた者、殺された者たちのために正義を回復してくださったのです。

 主は私たちに、そのことを喜ぶように命じられました。主の裁きを通して、世界に真の正義と公平が回復されることを喜ぶのです。私たちは喜びながら、主の正義と公平が回復される日を待ち望みます。