2015年2月27日(金) マタイ10章 回り終わらないうちに人の子は来る


「また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。一つの町で迫害されたときは、他の町へ逃げて行きなさい。はっきり言っておく。あなたがたがイスラエルの町を回り終わらないうちに、人の子は来る。」(マタイ10:22-23)

 主イエスは、私たちをご自身の証し人として、この世に遣わされました。それは光栄ある務めでありますが、同時に多くの苦難と困難も想定されていました。そもそも主イエスご自身がその身をもって体験してこられたのですから、「その家族の者はもっとひどく言われることだろう」(25節)とみておられたようです。私たちの派遣も、「狼の群れに羊を送り込むようなものだ」(16節)と言っておられます。

 そのような困難の中にあって、主イエスは「あなたがたがイスラエルの町を回り終わらないうちに、人の子は来る」と約束されて、私たちを励ましておられます。

 「すべての人に憎まれる」。だれかから憎まれるのは、だれでも嫌なことです。「最後まで耐え忍ぶ者は救われる」。しかし次のようにも言われます。「迫害されたときは、他の町へ逃げて行きなさい」。憎まれ、迫害されて、逃げる。ここまで追い詰められて、果たして務めを全うできるでしょうか。大丈夫です。「あなたがたが回り終わらないうちに人の子は来る」のです。主イエスが私たちの不十分な働きを仕上げてくださいます。