2015年3月3日(火) イザヤ2章 平和の実現


主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。
彼らは剣を打ち直して鋤とし
槍を打ち直して鎌とする。
国は国に向かって剣を上げず
もはや戦うことを学ばない。(イザヤ2:4)

 きょうの聖書の箇所は、ニューヨークにある国連本部の広場の壁にも刻まれている有名な言葉です。平和な世界、もはや戦うことを学ばない世界が実現することを、誰もが願っています。

 しかし、その実現は終わりの日の出来事だと聖書は語ります。それは、いつ来るかわからない終わりの日ではありません。聖書はそれを必ず実現する日として語っています。なぜなら、その日を実現させるのは、人ではなく、主である神ご自身だからです。

 人は偶像を頼りとし、経済力や軍備の確かさに平和の拠りどころを見出します。イザヤの時代のユダ王国がまさにそうでした(6、7節)。

 平和の実現を約束するこの預言の言葉は、皮肉なことに、先ず異邦人が主の教えに聴き従うことで実現します(3節)。イスラエルは既に主の教えを手にしているので、これ以上聴き従う必要がないからではありません。その反対です。神の民であるイスラエルに対しても、主の光の中を歩もうと呼びかけています(5節)。平和を実現してくださる主の教えに誰もが聴き従うとき、初めて真の平和が実現します。