2015年3月12日(木) イザヤ7章 神が一緒にいてくださる


それゆえ、わたしの主が御自ら
あなたたちにしるしを与えられる。
見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み
その名をインマヌエルと呼ぶ。(イザヤ7:14)

 きょうの箇所に登場するアハズは、20歳のときにユダの国王に即位しました。ユダを取り巻く情勢はのっぴきなりません。強大化したアッシリアに対抗するため、北イスラエルとアラムは同盟を結び、ユダを支配下に置こうと戦争を企てます。この知らせがどれほど脅威であったか、イザヤはその様子を「王の心も民の心も、森の木々が風に揺れ動くように動揺した」と表現しています(2節)。

 この動揺を静めるために、主はイザヤを王のもとに遣わします。同盟の脅威もその企ても必ずくじかれる、とイザヤは神の言葉を伝えます。そればかりか、その約束が確かであるしるしを求めるようにとさえ命じます。しかし、アハズは信仰を装って、神を試みることはできないと断ります。

 このアハズに、神は自ら、しるしを与えられます。「見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ」。その名は、神が私たちと共にいる、という意味です。この約束は主イエスによって最も確かに成就します。どんな罪の力も、共にいてくださるキリストによって砕かれ、平安が与えられるからです。