2015年3月14日(土) マタイ16章 生ける神の子イエス


イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。すると、イエスはお答えになった。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。」(マタイ16:15-17)

 主イエスは、フィリポ・カイサリア(13節)の町で、弟子たちに、世の人々がどう理解しているかではなく、「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか」と尋ねています。

 その時ペトロは、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えています。

 ペトロの信仰告白の舞台となったこの町は、ローマ皇帝の名前が付けられていることから分かるように、皇帝礼拝の盛んな土地ですし、古くからギリシアの神々が祀られている町でもありました。

 主イエスは、人間礼拝、偶像礼拝の真っただ中で、「それでは、あなたがたは…」と尋ねておられます。つまり、多くの偶像の神々がいる中で、信仰を告白させているのです。

 私たちに対しても同じです。主イエスは異教の習慣が生活の隅々にまで根付いている日本で、私たちの信仰告白を求めておられます。

 他の神々ではなく主イエスこそが「メシア、生ける神の子」であるとペトロに、そして私たちに告白させているのは、天の父なる神から送られた聖霊の働きです。主を信じる信仰を支えているのもまた聖霊です。