2015年3月23日(月) イザヤ12章 私たちのただ中にいます主


「シオンに住む者よ
叫び声をあげ、喜び歌え。
イスラエルの聖なる方は
あなたたちのただ中にいます大いなる方。」(イザヤ12:6)

 きょう取り上げるイザヤ書の12章には「その日には、あなた(たち)は言うであろう」という言葉が二度繰り返されます。「その日」というのは、11章から続く文脈では、エッサイの切り株から出た若枝が君臨し、正義と公平と平和が実現する日です。それは救いが完成されるときにほかなりません。

 では、その日、人々が口にする言葉とは何でしょう。救いに値しない私たちを、ただ恵みによって救ってくださった神の救いを喜ぶ言葉です。それは救いをもたらしてくださった神への感謝と賛美の応答です。その賛美の歌声は、「イスラエルの聖なる方は、あなたたちのただ中にいます大いなる方」と結ばれます。

 昔、神は荒れ野を旅するイスラエルに、幕屋を造るようにお命じになって、「わたしは彼らの中に住むであろう」と約束されました(出25章8節)。その約束はインマヌエル(神は我々と共におられる)と名づけられた救い主を通してついに実現します。神の救いが実現するとき、私たちのただ中に、私たちと共にいてくださる神を、私たちは心から喜ぶことができます。