2015年6月26日(金) 使徒12章 ペトロのための熱心な祈り


ヘロデはペトロを捕らえて牢に入れ、四人一組の兵士四組に引き渡して監視させた。過越祭の後で民衆の前に引き出すつもりであった。こうして、ペトロは牢に入れられていた。教会では彼のために熱心な祈りが神にささげられていた。(使徒12:4-5)

 ヘロデ王は、ヨハネの兄弟ヤコブを彼の信仰の故に捕らえ、死刑にしました。そして次に、教会の指導者ペトロがヘロデによって逮捕され、牢に入れられました。教会の人々にとっては、大きなショックだったと思います。もしかしたら心配で伝道も手につかなかったかもしれません。また、次は誰が捕まるのだろうと恐れていたかもしれません。しかし、恐れと心配の代わりに教会の反応は、「彼のために熱心な祈りが神にささげられていた」と記されています。

 神はエルサレム教会の兄弟姉妹の熱心な祈りを叶えてくださいました。その晩、主の天使が牢に入りペトロは救い出されました。

 私たちは難しい問題に向かうと、エネルギーを心配の方に注ぎ、心配を背負ってしまう傾向があります。祈りは抱え込んだ問題を神の前に置くことです。心配のあまり、本来取り組むべき働きからも心をそらせてしまう私たちです。だからこそ、神はその民に、祈りと執り成し、嘆願と感謝を携えて、神の前に進み出るよう強く招いておられます。私たちは初代教会の人々のように、力の神にすべてを委ね、熱心に祈りをささげるのです。