2015年6月27日(土) ユダ 自分と隣り人のために


神の愛によって自分を守り、永遠の命へ導いてくださる、わたしたちの主イエス・キリストの憐れみを待ち望みなさい。疑いを抱いている人たちを憐れみなさい。ほかの人たちを火の中から引き出して助けなさい。また、ほかの人たちを用心しながら憐れみなさい。(ユダ21-23)

 ユダの手紙は「挨拶、警告と励まし、賛美の祈り」の三部で構成されています。

 短い分量の中に、いつの時代のキリスト者にも必要な「警告と励まし」が教えられています。悲しいことに、この世にあって教会は偽教師や不信心な者たちからの誘惑や攻撃に悩まされます。

 私たちキリスト者は、自分を守るための闘いが求められています。あらゆる悪しき者たちの巧妙な企みに対し、警戒を怠ってはなりません。信仰と知恵を総動員して十分に備えなければなりません。

 ただし、「神の愛によ」る警告は、この世の「疑いを抱いている人たち」への配慮を求めています。22節で「憐れみ」と言うユダは、23節では「用心しながら憐れみなさい」と念を押しています。用心しながら憐れむとは、自分が不信と罪に引きずり込まれないように用心し、しかし、それらの渦中にある人をキリストの愛により憐れむことです。

 この課題への取り組みは、神への信仰に基づかなければ不可能です。自分の力の限界を知って、神への信頼、主イエス・キリストの執り成しと励まし、聖霊の導きに頼る以外にありません。