2015年6月30日(火) 申命記20章 心ひるむな、恐れるな


「イスラエルよ、聞け。あなたたちは、今日、敵との戦いに臨む。心ひるむな。恐れるな。慌てるな。彼らの前にうろたえるな。あなたたちの神、主が共に進み、敵と戦って勝利を賜るからである。」(申命記20:3-4)

 イスラエルが敵との戦いに出陣するときに、敵に対して心ひるむことなく、恐れず、慌てず、うろたえずにいるように命じられています。それは、神である主が共に進み、神ご自身が敵と戦ってイスラエルに勝利をもたらしてくださるからです。

 このような言葉が力をもって機能するために、それを根拠づける神の御業がありました。すなわち、この戦いの勝利をもたらす神は、「あなたをエジプトの国から導き上られたあなたの神、主が共におられるからである」という事実です(1節)。

 すでにイスラエルの民は、奴隷状態から救い出される出エジプトを経験していました。その経験に基づき、今また「心ひるむな。恐れるな。慌てるな。彼らの前にうろたえるな」とモーセから語られたのです。

 これは明らかに、イスラエルが神との特別な契約関係にすでに入っていることのあらわれです。私たちは、「恐れるな」という主の励ましの言葉を聞くとき、すでに神の民とされている恵みに基づき、主の力を信頼して今を生きていけるように守られているのです。