2015年7月13日(月) 申命記27章 神の前に静まる


モーセは、レビ人である祭司と共に全イスラエルに向かって告げた。
イスラエルよ、静かにして聞きなさい。あなたは今日、あなたの神、主の民とされた。あなたの神、主の御声に聞き従い、今日わたしが命じる戒めと掟を行わねばならない。(申命記27:9-10)

 私たちキリスト者は、「主の民」とされた者たちです。しかし、私たちは、日常の忙しさの中で、本来のキリスト者としての召しの意味や、その働きに対する自覚が薄くなってきてはいないでしょうか。

 モーセは、これから乳と蜜の流れる約束の地に入ろうとしているイスラエルの民に、「イスラエルよ、静かにして聞きなさい」と語ります。この大きな転機を前にして、最も必要なことは静まり、神の声を聞くことです。

 私たちの人生にも、さまざまな決断や転機が訪れます。そのようなとき、右往左往して、自分の考えに振り回されるのではなく、「主の御声に聞き従う」のです。それは大きな事柄に直面するときだけではありません。日常的な一つ一つの私たちの決断や歩みを前にして、主の御声を聞くのです。

 このことは個人的なことにとどまりません。イスラエルは一つの共同体として、この勧めを受けました。そのように教会は、特に主の日の礼拝において、主の御前に静まり、黙して礼拝に備えることの重要性を覚えていきたいものです。