2015年8月16日(日) 箴言19章 主からいただく伴侶こそ知恵


家と財産は先祖からの嗣業。
賢い妻は主からいただくもの。(箴言19:14)

 父親が、家を嗣ぐ息子に得させたいもの。王が、国を継ぐ王子に得させたいもの。それは知恵であります。

 知恵なき生活の悲惨は、目を覆うばかりです。「知識がなければ」欲しても不毛、あまり足を急がせると過ちを犯す(2節)。「無知」によって人は自分の道を滅ぼし、主に対して心に憤りをもつ(3節)。「愚かな息子」は父の破滅、「いさかい好きな妻」は滴り続けるしずく(13節)。「父に暴力を振るい、母を追い出す者」は、辱めと嘲りをもたらす子(26節)。「諭しに聞き従うことをやめる」子は、知識の言葉からたちまち迷い出る(27節)。父の「勧めに聞き従い、諭しを受け入れ」なければ、知恵を得ることはない(20節)。

 そこで19章の賢者は、知恵を「賢い妻」に譬えます。青年男子が共同体の長老として成熟するよう、父は熱情をもって息子に語ります。知恵をふところに抱け、「彼女」はあなたを高めてくれる。分別を抱きしめよ、「彼女」はあなたに名誉を与えてくれる(4章8節)。「有能な妻」を見いだすのは誰か。真珠よりもはるかに「貴い妻」を(31章10節)。