2015年8月27日(木) サムエル上20章 主の真実、主にある真実


「主が…あなたと共におられるように。…あなたは主に誓ったようにわたしに慈しみを示し、また、…あなたの慈しみをわたしの家からとこしえに断たないでほしい。」ヨナタンはダビデの家と契約を結び、こう言った。「主がダビデの敵に報復してくださるように。」(サムエル上20:13-16)

 ダビデは自分に対するサウルの激しい殺意を熟知しています。しかし、ヨナタンはまだそこまで知りませんので、それを確かめた上、必ずダビデを逃がすことを約束しました。

 ダビデが新月祭の王の会食に二日続けて欠席したとき、サウルは激怒し、さらにヨナタンをも罵倒して、それまで隠していた殺意を公然としました。さすがのヨナタンも憤慨して退席し、ダビデに予め決めていた合図を送って、去らせました。

 その際、ダビデとヨナタンは契約を結びます。ヨナタンは、王位に就くのは自分ではなく、ダビデであることを承知しています。それで、主が彼の敵を退け、彼が王となったときには、自分が真実を尽くして彼を守ったように、自分の家に慈しみを施してくれるように頼みました。

 サウルと異なり、真実には真実を以て報いることを知っているダビデはそれを受け入れ、二人は主の御名にかけて誓います。実際、ダビデはそのように行動します(サム下9章1節以下、他)。

 主は、その僕を真実に守り導かれます。主の恵みに生きる者は、同じように、神と人に真実を尽くして生きます。