2015年9月12日(土) マルコ4章 神の国の秘密


「神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。土はひとりでに実を結ばせるのであり、まず茎、次に穂、そしてその穂には豊かな実ができる。実が熟すと、早速、鎌を入れる。収穫の時が来たからである。」(マルコ4:26-29)

 神は、この世界を極めて良く、すばらしいものに造られました(創1章31節)。神のお造りになられたこの世界は、不思議でいっぱいです。主イエスは、ガリラヤ湖畔で、おびただしい群衆に教えられました(1節)。不思議いっぱいのこの世界を題材に神の国の真理を語られたのです。主イエスの青空教室です。

 主イエスは、神の国をからし種にたとえられました。地上のどんな種よりも小さいからし種が、どうして、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張るようになるのか、それはとても不思議なことで、誰も分かりません。神が成長させてくださるとしか言いようがありません。神の愛の国も同じです。

 主イエスがガリラヤ湖畔で播かれた福音の種は、今日、全世界に拡がる樹となりつつあります。神は、この成長のために、主イエスの弟子である私たち一人ひとりを用いてくださいます。愛のない現実がありますが、神にこそ期待しましょう。

 「主イエスの建てし 愛の国は民よりたみへ ひろがりゆく」(讃美歌234)。