2015年11月4日(水) ゼファニヤ3章 エルサレムの裁きと未来の救い


「お前の主なる神はお前のただ中におられ
勇士であって勝利を与えられる。
主はお前のゆえに喜び楽しみ
愛によってお前を新たにし
お前のゆえに喜びの歌をもって楽しまれる。」(ゼファニヤ3:17)

 本章は災いと裁きの前半部と、救いと賛美の後半部が対照になっています。預言者ゼファニヤは、先ず「災いだ、反逆と汚れに満ちた暴虐の都は」と指摘して(1節)、エルサレムの代表的な三つの罪、すなわち、反逆、汚れ、暴虐を取り上げます。神の恐ろしい警告にもかかわらず、エルサレムは悪を行い、また腐敗と罪のゆえに結局神の裁きを招いてしまいます。悔い改めない人の結末は明らかです。イエス・キリストの贖いの恵みを拒む人に対する神の裁きも同じです。

 しかし、神は全能者で王の王として存在されます。神はユダの残りの者に救いを与え、その国を回復されます。それゆえ、救われたユダは心の底から喜び躍ります。同時に、神の救いはユダだけでなく、諸国にも広がります。神がユダの残りの者のゆえに喜び楽しまれる理由はここにあります。

 このようにゼファニヤは将来メシアを通して成し遂げられる救いを見上げつつ、慰めと希望に満ち溢れています。全能なる神は、キリストによって救われた私たちのゆえに喜び楽しまれます。