2015年11月26日(木) イザヤ49章 わたしは主、あなたを贖う


わたしはあなたを僕として
ヤコブの諸部族を立ち上がらせ
イスラエルの残りの者を連れ帰らせる。
だがそれにもまして
わたしはあなたを国々の光とし
わたしの救いを地の果てまで、もたらす者とする。(イザヤ49:6)

 イザヤ書には「僕の歌」と呼ばれる個所が四つあります。この四つの「僕の歌」は、どれも神の救いを成し遂げる一人の人物に言及しています。きょうの個所は、イザヤ書42章に次いで、第二の「僕の歌」です。

 ここに歌われている僕に与えられた使命は、はっきりとしています。それは「ヤコブの諸部族を立ち上がらせ、イスラエルの残りの者を連れ帰らせる」ことです。言い換えれば、神の民の回復を実現する主の僕です。そう聞けば、民族としてのイスラエルを回復し、ダビデ王朝を復興する、ユダヤ民族の救いをイメージするかも知れません。しかし、この僕に与えられた使命には、それを超えた広がりがあります。主なる神は続けてこうおっしゃいます。「あなたを国々の光とし、わたしの救いを地の果てまで、もたらす者とする」。

 救いを地の果てまで、もたらす者とは誰でしょう。新約聖書に照らして見ると、そのお方はイエス・キリスト以外にはおられません。主イエスこそ異邦人の光としてやって来られたお方です(マタ4章16節)。私たちはイエス・キリストを通して救いの光を見ることができます。