2016年1月5日(火) 申命記2章 与えられた土地で友好関係を築く


主はわたしに仰せになった。
「あなたは、今日、モアブ領アルを通り、アンモンの人々のいる所に近づくが、彼らを敵とし、彼らに戦いを挑んではならない。わたしはアンモンの人々の土地を領地としてあなたには与えない。それは既にロトの子孫に領地として与えた。」(申命記2:17-19)

 かつてイスラエルはカナンの地へ、南からの侵入を試みて失敗しましたが、今度は主の言葉に従って北からのルートを辿ります。その際、神は五つの民との接触について慎重にお語りになりました。

 エドム、モアブ、アンモンは、どれもイスラエルと親戚関係にある民族です。エドムはヤコブの兄エサウの子孫ですし、モアブとアンモンはアブラハムの甥であるロトの子孫です。イスラエルは彼らの土地を通過して約束の地へ進まなくてはなりません。その際、神はイスラエルに、彼らに戦いを挑んではならない、と命じておられます。きちんと礼を尽くして通らせてもらうようにと、友好関係を築くことが求められます。

 土地の取得の背後に、土地に対する神の定めがあります。イスラエルには約束された土地があり、そこで自らを聖別して信仰を保たなくてはなりません。同時に神は諸民族にも固有の領地を与えておられます。信仰が異なる周りの人々も、神の目からすれば皆兄弟姉妹です。

 私たちも、住む場所を与えてくださった神に感謝し、周りの方々と友好な関係を築きます。