2016年1月21日(木) ルカ8章 自分の持ち物を出し合って


悪霊を追い出して病気をいやしていただいた何人かの婦人たち、すなわち、七つの悪霊を追い出していただいたマグダラの女と呼ばれるマリア、ヘロデの家令クザの妻ヨハナ、それにスサンナ、そのほか多くの婦人たちも一緒であった。彼女たちは、自分の持ち物を出し合って、一行に奉仕していた。(ルカ8:2-3)

 罪深い女に赦しを宣言した主イエスは、その後、神の国を宣べ伝えながら、町や村を巡り、旅を続けられました。十二弟子を伴う大所帯です。

 彼らに奉仕したのが、多くの婦人たちでした。イエスに悪霊を追い出していただき、病をいやされた感謝と喜びを、彼女たちは忘れることなく語り合っていたのかもしれません。悪霊に悩まされる苦悩、床に臥さねばならない孤独で無力な日々から解放された今、憐れみによって与えられた自由な時間と財産をもって、主イエスの一行に奉仕したいと願うのは、信仰者として当然のことだったかもしれません。

 ルカはここで、マグダラの女と呼ばれるマリア、ヘロデの家令クザの妻ヨハナ、スサンナ、と名前や立場を詳細に列記しています。「男だけで○○人」と、女性が人数に数えられていなかった当時の社会的背景を考えれば、特筆に値することです。事実、後に、彼女たちは誰よりも先に墓に向かい、キリストの復活の証人となり、復活の出来事を弟子たちに伝える役割を果たします。財産であれ時間であれ、与えられているものをもって、忠実に神にお仕えする私たちを主は喜んで用いてくださいます。