2016年2月29日(月) 申命記30章 再び主に立ち帰る


あなたの神、主のもとに立ち帰り、わたしが今日命じるとおり、あなたの子らと共に、心を尽くし、魂を尽くして御声に聞き従うならば、あなたの神、主はあなたの運命を回復し、あなたを憐れみ、あなたの神、主が追い散らされたすべての民の中から再び集めてくださる。(申命記30:2-3)

 主はエジプトで奴隷であったイスラエルを導き出し、シナイ山で神の民とする契約を結びます。しかし荒れ野の旅においてイスラエルは幾度も罪を犯してしまいます。それでも主は今一度主に立ち帰り契約を結ぶよう招かれました。この契約では、人の服従だけが求められるのではありません。主も「あなたの神」としてさまざまに働きかけ、神の民を祝福へと導こうとなさいます。とりわけ「あなたの神、主はあなたとあなたの子孫の心に割礼を施し、心を尽くし、魂を尽くして、あなたの神、主を愛して命を得ることができるようにしてくださる」と宣言されました(6節)。

 この主の御心はバビロン捕囚の時、エレミヤに「新しい契約」を予告されたときにも示されました。「律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す」(エレ31章33節)。それは神の御子キリストと聖霊によって成就しました。14節の「御言葉はあなたのごく近くにあり、あなたの口と心にあるのだから、それを行うことができる」という御言葉は、新しい契約のもとで主に立ち帰る私たちに確かに実現するのです。