2016年5月23日(月) ヨブ32章 真実の言葉を語る


いや、わたしはだれの顔を立てようともしない。
人間にへつらうことはしたくない。(ヨブ32:21)

 32章になり、突然エリフという人が登場します。彼はヨブに対しても、またヨブの三人の友人たちに対しても、憤りを覚えています。ヨブ記では、これまでには出てこなかったタイプの人です。

 おそらく、エリフはまだ若かったために、これまで年長者たちに意見を言うのを控えていたのかもしれません。しかし、ヨブと友人の討論にもはや黙っていることができず大胆に語りはじめます。彼はそのような自分について「腹の内で霊がわたしを駆り立てている」(18節)と言い表しています。

 霊によって彼が語ろうとしていることは、人の顔を立てることや、へつらうことではありません。彼は、苦難に喘ぐヨブの問題の核心について語ろうと決意しています。もし、自分がへつらう言葉を語るなら、神が自分を退けるように、とすら言います。

 神の霊に導かれて語る言葉は、真実の言葉です。へつらうことではなく、その人を生かす言葉です。私たちもきょう一日それぞれ遣わされた場所で、主イエスを証しする言葉を語る者にされたいと思います。