2016年6月1日(水) ヨブ37章 神の驚くべき御業


ヨブよ、耳を傾け
神の驚くべき御業について、よく考えよ。(ヨブ37:14)

 エリフは、自然を通して示される神の御声のとどろきとその業をヨブに示します。激しい稲妻を通して神の御声はとどろき、神が命じられるままに雪は降り積もり、雨は激しく降ります。

 その圧倒的な神の御業を前に、彼がヨブに語るのは、神の驚くべき御業について、よく考えよ、ということです。これまでヨブは、自分が受けてきた苦しみと辛さを神に訴え、自分に襲いかかって来た災いを叫び続けてきました。しかし、エリフはここで、「人間が何か言ったところで、神が言い負かされるだろうか」と語ります(20節)。

 ここで彼がヨブに語っていることは、神を畏れ敬うことです。全能者は大いなる力をもって私たちを治めておられます。決して無意味に私たちを苦しめることはなさらない、とエリフはヨブに最後の言葉を語ります(23節)。

 現実には、神を畏れる者にも苦難があることは、誰もが知るところです。それゆえにこそ、私たちの思いをはるかに超えた神のご計画を、よく考えるべきです。苦難の中にある私たちにも、神がその驚くべき御業を悟らせてくださるように祈り願います。