2016年10月6日(木) 黙示録20章 キリストと共に千年


わたしはまた、イエスの証しと神の言葉のために、首をはねられた者たちの魂を見た。この者たちは、あの獣もその像も拝まず、額や手に獣の刻印を受けなかった。彼らは生き返って、キリストと共に千年の間統治した。(黙示録20:4)

 偶像礼拝を拒んで殉教した者たちが、やがて生き返ってキリストと共に千年の間統治するという約束が語られています。千年という、私たちの思いをはるかに超えた長い期間が、祝福の大きさを物語っています。それは、黙示録の前半で、苦難の期間が42か月、つまり3年半とされていたのと対照的です(11章2節)。私たちは普段、楽しい時間はあっという間に過ぎ、苦しい時間はいつまでも続くように感じるかもしれません。しかし、信仰者にとっては、苦難の時は短く、喜びの時は長いのです。

 教会の歴史においては、この千年がいつのことなのか、また文字通りの千年なのか、さまざまな議論もあったようです。しかし、いずれにしても大切なことは、私たちが誰と共にいるかということです。「キリストと共に千年の間統治した」とあります。勝利者キリストと共にいることこそが幸いです。「主のもとでは、一日は千年のようで、千年は一日のようです」と言われます(2ペト3章8節)。

 信仰者は、きょうという日にキリストと共にいることで、千年の幸いを味わうことができるのです。