2016年11月3日(木) マルコ2章 レビの選び


イエスは、再び湖のほとりに出て行かれた。群衆が皆そばに集まって来たので、イエスは教えられた。そして通りがかりに、アルファイの子レビが収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。(マルコ2:13-14)

 マルコだけが、レビを「アルファイの子」と紹介しています。どのような家庭環境だったのでしょうか。彼は徴税人でしたので、特にファリサイ派の人々からはローマに加担する売国奴、罪人と見られていました。身内の者からも、あるいは、アルファイ家の恥だと思われていたのではないでしょうか。そうだとするとなおさら辛く悲しいことです。

 しかし主イエスは、彼を見て弟子とされました。そしてレビの賜物は、後にマタイ福音書として豊かに実を結ぶことになりました。主イエスは1冊の本も書き残しませんでしたが、選んだ弟子たちをしっかり教え訓練し、約束の聖霊を遣わして正しく理解させ(ヨハ14章26節)、聖書が完成しました。

 この聖書から様々なキリスト教文化が生み出されて今日に至っています。きょうは文化の日です。この日本社会が何とかもっと主を知る知識と喜びで満たされるように、と願います。

 私たちも、聖霊に導かれ、聖書を通して、自らの賜物の用い方を主から学びます。そして、種々の文化活動を通し、福音の恵みを豊かに証していきたいと思います。