2017年3月20日(月) ルカ3章 あなたはわたしの愛する子


聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降って来た。すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。(ルカ3:22)

 私たちはたくさんの人の中で生活をしています。きょうも仕事場で、家庭で、社会で、いろいろな人と共に生活をしています。ただ周りに人がいるというのではなく、助けたり、助けられたりして、生きています。「人が独りでいるのは良くない」と言われた神は私たちのまわりにさまざまな人を備えてくださり、私たちの歩みを助けてくださいます。

 とりわけ私たちが神と共に歩む上で必要とする助けを、神はいにしえの昔から遣わしてきてくださいました。特に王や祭司や預言者たちがそうでした。それらの人々が任職されるときに注がれる「油」は、神から特別な賜物が与えられたことを表しています。イエス・キリストこそ、最も豊かな賜物を備えた助け主です。

 私たちと同じ洗礼を受けられた主イエスは、その洗礼の中で、天の父の「あなたはわたしの愛する子」という声と、聖霊が鳩のように目に見える姿で降って来られたのを見られました。神の愛する御子でありつつ、私たちを助けるために洗礼まで受けられる主イエスこそ、父の心に適うキリストです。