2017年4月9日(日) ローマ6章 新しい命に生きる


わたしたちは洗礼によってキリストと共に葬られ、その死にあずかるものとなりました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中から復活させられたように、わたしたちも新しい命に生きるためなのです。(ローマ6:4)

 教理用語で「聖化」という言葉があります。この教理は聖書の明確な教えですが、実は宗教改革者たちによって確立した教説でもあります。

 ウェストミンスター信仰告白第13章を是非ご覧ください。そこには簡潔に、聖化とは何かが説明されています。なかでも肝心なことは、聖化が、神の恵みであり、神が聖霊によって私たちのうちに起こしてくださる救いのみわざであるという点です。「聖徒たちは恵みにおいて成長し、神を畏れつつ聖さを完成していく」(村川・袴田訳、3節)。

 キリスト者は信仰によって神の前に義なるもの(罪をゆるされたもの)とされていますが、また、神の大きな力によって、罪の影響力から解放され続けます。聖霊が私たちのうちで驚くべき仕方で働いて、私たちを聖めてくださいます。ですから、キリスト信者は、すでに、聖くされる道を歩んでいます。新しい生き方の根源的な力は聖霊から溢れでています。

 聖なる生き方は、すでにキリストを信じるものにとって「内から」始められています。この恵みを心から信じるとき、私たちはいかなる状況下でも前に向かっていけるのです。