2017年4月27日(木) エフェソ2章 今ここで天に生きる


神は、わたしたちをこの上なく愛してくださり…罪のために死んでいたわたしたちをキリストと共に生かし、――あなたがたの救われたのは恵みによるのです――キリスト・イエスによって共に復活させ、共に天の王座に着かせてくださいました。(エフェソ2:4-6)

 使徒言行録には主イエスが天に昇られる様子が描かれています。そして私たちは、主イエスが今も天の神の右の座において世を支配されていることを信じています。一方、私たちは地上にあって、肉の命を生きています。ですから、天の神と私たちの生活には隔たりがあって、私たちはただ聖霊において、父なる神や主イエスと関わりを持つことができるというように理解しています。

 そのような認識は神学的には正しいことですが、パウロはもう一歩踏み込んで、私たちの命また人生は、実際のところどのようなものなのかを描き出そうとしています。その際、パウロは人が以前は神の御前に死んだ状態で悪魔の支配下にあって生きていたということをまず確認しています(エフェ2章1、2節)。

 しかし、今は違うというのです。私たちは、今この地上において既に、主イエスと一つにされているゆえに、復活の命に生き、また、天の王座にある主イエスと一緒に、天の王座についているというのです。たとえ地上の歩みが厳しくとも、私たちは今このところで、天上の交わりを味わいつつ生きています。