2017年6月15日(木) ルカ17章 隠れたところで見ておられる神


「あなたがたも同じことだ。自分に命じられたことをみな果たしたら、『わたしどもは取るに足りない僕です。しなければならないことをしただけです』と言いなさい。」(ルカ17:10)

 10節冒頭で、「あなたがたも同じことだ」との主イエスの言葉が語られます。これに先立つ7節から9節には、この世の主人と僕の関係が語られています。そしてその関係は、僕が主人のために命じられたことを果たしても、感謝される関係ではないというのです。これはお金持ちの主人と雇われている僕の関係を連想するとき、よく理解することができるでしょう。

 10節で、この関係は、主イエスという主人と弟子たちという僕へと話が移っていきます。主イエスから命じられたことを弟子たちが果たした時には、「わたしどもは取るに足りない僕です。しなければならないことをしただけです」と言わなければならないと。

 私たち弟子が、主イエスのご命令を果たしたとき、しばしば大きな声で自分の成果であるかのように、人に知らせることがあるのです。

 しかし弟子とは、主イエスと出会い、神の子どもとして、家族の一員になっている者です。主イエスからのご命令を果たしたときには、隠れたところで見ておられる主イエスが十二分にあなたをねぎらってくださいます。