2017年7月5日(水) 創世記17章 人間と契約を立てられる神


わたしは、あなたとの間に、また後に続く子孫との間に契約を立て、それを永遠の契約とする。そして、あなたとあなたの子孫の神となる。(創世記17:7)

 信者の子に洗礼を授ける幼児洗礼は、聖書の契約理解と深い関係があります。神が人との間に結ばれる(正確には、「立てる」)旧い契約と新しい契約との関係、さらに、イエス・キリストの福音をどう理解するのか、これらが幼児洗礼で問われています。四回連続で、考えて参ります。

 神は、ご自身の言葉を信じて従ったアブラハムを義とされ、彼との間に契約を立てられて、「あなたとあなたの子孫の神となる」と約束されました。神は、その契約のしるしとしてアブラハムの家系に生まれた男の子に割礼を施すようにと命じられました(17章9〜14節)。そして、モーセに導かれてきたシナイで、神がアブラハム、イサク、ヤコブの子孫であるイスラエルと立てられた契約は、アブラハムとの間に立てられた契約の更新でした(出20章2節)。

 神はイスラエルに「父母を敬え」という戒めを授け、また過越の祭やその他の機会に彼らの子どもたちに神のことを、特に神の救いの業を教えるように命じられました(同12章24〜27節、申6章20〜25節)。神をアブラハムの子孫の神として理解することが、幼児洗礼を理解する出発点です。