2017年7月15日(土) 1コリント11章 主イエスが定められた聖餐式


主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、感謝の祈りをささげてそれを裂き、「これは、あなたがたのためのわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。(1コリント11:23-24)

 聖礼典とは、イエス・キリストの十字架の犠牲のゆえに、神が恵みによって、罪の赦しと永遠の命を与えてくださるという「福音の約束」を、よりよく「理解させ、封印」するものです(『ハイデルベルク』問66の答)。聖礼典は、神が制定されたものです。それゆえ、聖書の中に、制定の言葉を見出すことができるものでなければなりません。教会が聖礼典を制定する権威を持つのではありません。聖礼典を定め、その執行によって、確かに神の民に恵みを与えられる権利と権威は、ただ神のみが所有しておられるのです。

 マタイ、マルコ、ルカによる福音書は、いずれも最後の晩餐の場面を描いています。

 パウロはコリントの信徒への手紙一の11章23節以下で、聖餐式を行うようにという命令を、主イエスご自身から受けたことを明言しています。主イエスは、パンとブドウ酒を配られる際、「わたしの記念としてこのように行いなさい」と命じられました。それゆえ私たちは、主イエスの命令に従って聖餐式を行います。そして私たちは「このパンを食べこの杯を飲むごとに、主が来られるときまで、主の死を告げ知らせるのです」。