2017年8月2日(水) ヨハネ20章 ただ聖霊によって


彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」(ヨハネ20:22-23)

 「あなたがたが赦せば、その罪は赦され…赦さなければ、赦されないまま残る」。これは、私たちの力で罪を勝手に赦すとか、赦さないということではありません。赦されるとするならば神によってのみ赦され、赦されないとするならば、神によって罪はそのまま留まるということです。神だけが罪を赦す権威を持っておられるからです(マコ2章7、10節)。

 ここで注意したいのは、主が弟子たちに罪の赦しの権限をお与えになったのは、弟子たちに息を吹きかけて「聖霊を受けなさい」と言われた後だということです。主イエスの罪の赦しの権限を委ねられた教会は、聖霊によって神のみ旨に適う形で罪の赦しと裁きを宣言します。

 聖霊が宿ってくださるキリスト者も同じ務めに与ります。私たちの証しと働きを通して、信じて赦される者と、信じないがゆえに赦されない者とが、より分けられます。

 主イエスは、今も「平和があるように」と赦しをもたらすために、私たちを世に遣わされます。神との平和を与えてくださる聖霊の御業に、畏れと喜びをもって仕えましょう。