2017年8月16日(水) 詩編51編 罪赦される救いの喜び


喜び祝う声を聞かせてください
あなたによって砕かれたこの骨が喜び躍るように。(詩51:10)

 詩編51編の詩人は、罪の汚れを深く自覚し、神の御前に罪の罰を受けた自分自身を「砕かれた骨」と言い表します。しかし、悔い改めた自分が、救いの喜びの声をあげたいと願います。

 「喜び祝う」という言葉は、ヘブライ語原文では二つの異なる「喜び」という言葉を重ねています。日本語に直訳すると「わたしに聞かせてください、大きな喜びと、信仰の喜びを」となります。つまり、罪赦され神との交わりが回復されるなら、自分は救われたゆえの大きな喜びと信仰の喜びを、喜ぶにちがいないと言うのです。この短い節には三つ目の「喜び」(動詞「喜ぶ」)があります。この「喜ぶ」を新共同訳聖書は「喜び躍る」と巧く訳しました。なぜなら、この「喜ぶ」というヘブライ語には「積み上げる」や「浮かれて興奮する」という意味が含まれるからです。すなわち、「砕かれた骨」は、一つひとつ積み上げられ再構築されて、躍るほどの「喜び」に満たされるということでしょう。罪を赦し救ってくださった神に対する感謝の喜びです。

 救いの恵みに、いつも、いつまでも喜び感謝したいと願います。