2017年9月10日(日) ルカ9章 宣べ伝え、寄り添う


イエスは十二人を呼び集め、あらゆる悪霊に打ち勝ち、病気をいやす力と権能をお授けになった。(ルカ9:1)

 主イエスは十二人を呼び集め、「神の国を宣べ伝え、病人をいやすために」派遣なさいました。「神の国の宣教」と「病人のいやし」が共に弟子たちに与えられた使命であったことに注目したいと思います。「病人のいやし」は「悪霊の追い出し」と共に神の国の到来を告げ知らせる特別なしるしでした。ですから、すでに完成した聖書が与えられている今の時代の教会に同じように与えられている能力ではありません。伝道の使命は第一に神の国を宣べ伝えることにあります。「神が王としてあなたを支配し、すべての暗闇の支配から解放してくださる」ということを、十字架の言葉を通して告げ知らせるのです。

 同時に、義なる神のご支配は人々に罪の悔い改めを迫ると共に、悪魔の暗闇の支配を打ち砕いてくださいます。ですから、神の国を宣べ伝えることと、苦しみ悲しみの中にある人々に愛をもって仕えることは別のことではなく一体的になされるべきことです。主イエスによって世に派遣される弟子たちは、神の国を宣べ伝えつつ、弱い立場にある人々に主の愛をもって寄り添うことを通して神の国に仕えるのです。