2017年10月28日(土) 1ペトロ3章 祝福を受け継ぐために


悪をもって悪に、侮辱をもって侮辱に報いてはなりません。かえって祝福を祈りなさい。祝福を受け継ぐためにあなたがたは召されたのです。(1ペトロ3:9)

 私たちが主イエス・キリストのもとへと召され、かけがえのない救いと新たな命の喜びに生きるようにされたのは、祝福を受け継ぐためでした。そのことは何と感謝すべきことでしょうか。

 私たちはこの神の祝福に値する者では全くありませんでした。そのような私たちが、祝福を受け継ぐ者とされたのは、ただ主イエス・キリストにおいて現された神の憐れみと恵みのゆえです。

 そうであれば、この祝福のなかで感謝をもって歩むと共に、この祝福をさらに多くの人たちに伝えていきたいのです。

 また「迫害する者のために祝福を祈りなさい。祝福を祈るのであって、呪ってはなりません」とも語られています(ロマ12章14節)。日々に私たちが出会うどのような人に対しても、真実の言葉を語り、真実に生きる。自分の思いではなくすべてを神に委ねて、祝福を祈り続けていく。そのとき、「わたしの隣人の栄誉と威信とを、わたしの力の限り守り促進する」こと(『ハイデルベルク』問112の答えにある第九戒の目的)が、確かな現実となっていくのではないでしょうか。