2017年11月16日(木) ローマ8章 お父ちゃん


この霊によってわたしたちは、「アッバ、父よ」と呼ぶのです。(ローマ8:15)

 長期出張から帰ったとき、子どもたちは「お父ちゃん」と呼んで、喜んで迎えてくれます。しかし、わたしはお土産を買って帰りません。なぜなら、子どもたちは、次第に「お父ちゃん」が帰ってきたことより、お土産を喜ぶようになってしまうからです。

 「アッバ、父よ」の「アッバ」は、いわば「お父ちゃん」に近い幼児語です。主イエスは、ご自身の霊である聖霊によって父なる神を知らせ、まさに「父を見」させてくださいます。私たちは、その父なる神に深く信頼して「お父ちゃん」と呼びかけることができます。

 パウロは「『アッバ、父よ』と呼ぶ」と言っています。しかし、この「呼ぶ」は尋常ではありません。「〔烏が〕かあかあと鳴く、〔大声で〕叫ぶ、金切り声をあげる、どなる、わめく」などの意味です。

 私たちは嬉しいときに、父なる神を「お父ちゃん」と言って、大声で喜ぶだけではなく、悲しいときにも、父の胸に飛び込んで、安心して、わめき、どなり、叫ぶことができるのです。

 このような神はどこにもいません。ただ、主イエスによって知らされた神のみです。