2017年12月9日(土) 詩編103編 天においても地においても


御使いたちよ、主をたたえよ
主の語られる声を聞き
御言葉を成し遂げるものよ
力ある勇士たちよ。
主の万軍よ、主をたたえよ
御もとに仕え、御旨を果たすものよ。(詩編103:20-21)

 「御心の天になるごとく、地にもなさせたまえ」

 地上における私たちの歩みは、決して御心に適うようなものではありません。神は地上のすべてを御心のままに支配しておられるとはいえ、なお地上には「世を支配する諸霊」(コロ2章20節)がその影響力を振るっています。私たちの罪の裁きとしての呪いは、被造物すべてを虚無に服させています。私たちは、与えられた賜物を誠実に用い、主に助けられて御心の実現に向かいます。

 御心を完全に実現することは不可能です。しかし、なお希望があります。天の万象、被造世界のすべては、罪の影響の中でなお神を讃えるものであり続けます。そして天において神の御許で、今この瞬間も御使いたちが主の御心を実現し、その栄光をほめたたえているのです。

 私たちはまだ実現しない地上の御国、神の御心の完全なる実現をはるかに仰ぎ見つつ、その日その時に向かって、今この地上の歩みを進めます。神はその私たちの歩みを必ず顧みてくださり、恵みをもって臨んでくださるのです。