2018年4月5日(木) 創世記28章 罪深い私たちを神はお見捨てにならない


「見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」(創世記28:15)

 ヤコブは兄エサウから逃れて、遠く伯父ラバンのところへ旅立ちました。その原因は、二度にわたって兄から長子の特権を奪い取ったことにありました。そのために兄だけでなく、父イサクをも欺いたのです。ですから、ヤコブの孤独で厳しい逃避行の原因は、ほかならぬヤコブ自身にありました。

 旅の途中、石を枕に夜を過ごすヤコブに、神は語りかけてくださいました。ヤコブが夢で見た「先端が天まで達する階段」は、神と人間の間がつながることを表しています。自分の罪のために家族関係が最悪の状況に陥り、約束の地を離れるヤコブに、神はご自分とヤコブの間がつながる恵みを示してくださったのです。そして、彼が契約を受け継ぐこと、必ず彼をこの約束の地へ連れ帰ることを約束してくださいました。

 自分の罪のために悲惨な状況に陥り、孤独になった者をさえ、神はお見捨てにならず、どこへ行っても共にいてくださいます。キリストによって救いの恵みを受け継ぐ者としてくださるのです。ヤコブの神こそ私たちの希望です。