2018年4月18日(水) 創世記42章 生きるために必要なこと


彼らは同意して、互いに言った。
「ああ、我々は弟のことで罰を受けているのだ。弟が我々に助けを求めたとき、あれほどの苦しみを見ながら、耳を貸そうともしなかった。それで、この苦しみが我々にふりかかった。」(創世記42:20-21)

 夢の解き明かしのとおり、飢饉はエジプトを、また世界の町々をも襲います。そこで大臣ヨセフは、倉を開き、蓄えた食糧を国内だけでなく、世界各地の人々に売る施策を実行します(41章)。

 大飢饉は、パレスチナにも及び、やがてヤコブと兄弟たちも食べるにも窮するようになります。そのような中、エジプトの穀倉の噂をヤコブも聞きます。ヤコブは、ベニヤミンを除く十人の子どもたちをエジプトに遣わします。こうして彼らはエジプトで、ヨセフの前に立ちます。ヨセフはすぐに兄たちだと気づきましたが、兄たちはヨセフに気づきません。ヨセフは兄たちを厳しく尋問し、兄たちと対話を始めます。この対話の中で、やがて兄たちは、長い間、隠し続けてきた罪を告白するに至ります。

 20年を経ても罪が彼らに暗い力を持ち続けていたことを、創世記は語っています。罪に時効はありません。肉の糧を求めてエジプトに来た彼らでしたが、本当に必要としていたのは、罪の赦しでした。それは、今も全世界の人々に必要なことです。「人はパンだけで生きるものではない。…」(マタ4章4節)。