2018年5月15日(火) イザヤ47章 まことの知恵と知識


お前は平然と悪事をし
「見ている者はない」と言っていた。
お前の知恵と知識がお前を誤らせ
お前は心に言っていた
わたしだけ
わたしのほかにはだれもいない、と。(イザヤ47:10)

 神に背いたユダヤを裁くために、神の器としてバビロンが用いられました。今度はバビロンが神に裁かれ、滅ぼされます。その理由は、「わたしだけ、わたしのほかにはだれもいない」と、本来神ご自身だけが言うことのできることを自らに当てはめたからです。

 それほどの高慢は、どこから来たのでしょうか。「お前の知恵と知識がお前を誤らせ」たと、主は言われます。バビロンは、天文学、占星術など、当時としては非常に進んだ文明を持っていました。それが高慢をもたらしたのです。その知恵と知識が、自分を「永遠」の存在とみなし、「何事も心に留めず、終わりの事を思わな」いものであったからです(7節)。

 本当の知恵と知識は、神を知り、終わりの事を思わせるものです。それは、人を謙遜と神への信頼に導きます。その知恵と知識が、今や主イエス・キリストを通して与えられました。「知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠れています」(コロ2章3節)。キリストによって与えられた、まことの神を知る知恵と知識によって、私たちは、神を神とすることに堅く立ち続けます。