2018年6月30日(土) ローマ2章 ユダヤ人も、異邦人も


神は人を分け隔てなさいません。律法を知らないで罪を犯した者は皆、この律法と関係なく滅び、また、律法の下にあって罪を犯した者は皆、律法によって裁かれます。(ローマ2:11-12)

 すべての人は、最初の人アダムにあって生まれながらに罪人です。ユダヤ人であっても、私たちのような異邦人であっても、その事情は変わりません。

 神は私たちをご自身のかたちに似せて造られ、生まれながらにご自身の律法を心に刻みつけてくださいました。だれもが心に良心の呵責を感じるのはそのためです。それゆえ、異邦人であっても、律法を知らなかったために罪に誘われてしまったとの弁解は成り立ちません。

 神の選びの民であるユダヤ人には、とりわけ神の御言葉としての律法を知る特権が与えられていました。しかし彼らは、その律法の規定を自力で守り行うことによって自分を救い得るとの誤解に陥り、律法を守り得る自らを誇り、守り得ない者たちを裁きました。律法を神の恵みとして受け取るのではなく、自己正当化の道具としてしまったのです。

 異邦人であれ、ユダヤ人であれ、それぞれの仕方で神の前に自身の罪をあらわにします。そして、そのことが、イエス・キリストの贖いの恵みによるほか救いはないことを証ししているのです。